パンダマークの
小児科から

vol.14
「風しん流行」

  少し前に麻しんのお話しをしました。今回は「風しん」です。
実は今年、大阪・兵庫などの関西圏や首都圏を中心に流行しています。5年ほど前の麻しん流行ほど騒がれていませんけどね。県内でも、昨年は発生がありませんでしたが、今年は発生がみられています。

風しん。別名、3日はしか。38℃程度の発熱と、顔、首、身体、手足へと徐々に広がる、でもすぐ消えていく発疹が約3日。麻しん(はしか)のようだけど、3日くらいと短めで麻しんより軽めに終わる病気なので、そう呼ばれています。
 その他に、首の後ろのリンパ節が結構腫れるのも特徴です。多くの人は経過良好で自然治癒しますが、時に脳炎、関節炎、血小板減少性紫斑病などの合併症があります。

また、それ以上に怖いのが「先天性風疹症候群」です。
 妊娠初期(妊娠3か月くらいまでの時期)の妊婦さんが風しんに感染すると、胎盤を介して赤ちゃんに感染してしまうのです。妊娠初期は、多くの臓器が形成されていく大切な時期ですから、風しん感染で様々な臓器障害が出てしまいます。なかでも先天性心疾患、白内障、難聴です。またその後も発達や発育の障がいがあります。

風しんの流行期にはこれらの障害をもつ赤ちゃんの増加が知られています。 風しんの治療はありません。やはり予防、ワクチンです。
 昔は、妊婦さん感染予防の観点から、中学生の女の子を中心に接種していました。その後、みんなが抗体を持たないと流行が止まらないとわかり、乳幼児のお子さんが接種するようになりました。
 それでも流行は収まらず、5?6年前から、麻疹風疹混合ワクチンとして、1歳で1回目、年長さんで2回目の2回接種になりました。これから2回接種が浸透すれば、諸外国のように流行はなくなるでしょう。

今年感染がみられるのは20?40代。1980年代生まれの(中学生から乳幼児に接種が移行した時期を過ごした)方を中心に、ワクチンを接種していない、もしくは1回だけ接種の世代です。
 罹患歴(かかったかどうか)、ワクチン接種歴を母子手帳等でご確認下さい。特にこれから妊娠出産を迎える年齢の女性。かかったかどうか不明、接種歴が1回、であれば,抗体があるか検査で確認する、もしくは、ワクチンを追加接種することもご検討ください。


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