パンダマークの
小児科から

vol.13
「保険診療」

 今回は「保険診療」のお話です。診療には、保険診療と自由診療があります。ちなみに自由診療には、健康診断や予防接種といったものから、美容整形、歯科矯正などの保険診療以外の診療が当てはまります。

通常の受診は保険証を使う保険診療です。日本の医療は国民皆保険という制度で、すべての国民が保険に加入し、比較的安価に医療を受けられる体制となっています。

保険診療を受けるには、まず健康保険に加入して保険料を支払います。会社勤めの方などが加入する社会保険か、自営業者などが加入する市町村の国民健康保険です。加入すると保険証を受け取ります。受診の際にその保険証を提示して診療を受け、診療費のうち自己負担分を窓口で支払う仕組みです。自己負担は、一般の方3割、3歳未満のお子さん2割、高齢者1割(所得によっては3割)です。
残りは、保険者(会社や市町村)負担と、国の税金でまかなわれます。

大切なのが保険証。期限もあるし、勤め先が変わるなど保険証が変更となる方もいます。その時の正しい保険証を提示して受診することが必要です。もちろん受診の際に忘れると、全額自己負担です。

そして療養担当規則に沿って決められた点数(初診料、処方料、処置料など)から診療費が決まります。この規則から外れた過剰な検査や処方はできません。保険証と診療内容とが正しい時、保険診療が成り立ちます。

さて、お子さんの場合、群馬県は中学生まで窓口負担がありません。これは、保険診療の自己負担分(3歳未満2割,3歳以上3割)をお住まいの市町村が負担しているからです。この証明書がピンク色の「受給者証」です。保険証と同じ効果がありますから、受診の際にはお忘れなく。

険診療では、医療費は加入する保険者負担、国の税金、窓口自己負担(子どもの場合は県や市町村の税金)によってまかなわれます。
現在の医療費が総額で年36兆円。高齢化社会のため毎年約1兆円増えています。「社会保障と税の一体改革」の社会保障の一つが医療費です。お子さんの場合、窓口負担がないといっても、結局は税金から支払われています。

 正しい保険証の使用と,適切な診療内容,そして適正受診。保険診療の仕組みを理解して社会保障を考えるきっかけになれば幸いです。


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